2012年7月7日土曜日

7月1日に北欧文化協会 2012年夏至祭に参加した

日時:2012年7月1日(日)
会場:津田ホール(千駄ヶ谷)
関連:こくちーず 北欧文化協会 2012年夏至祭
   北欧文化協会の夏至祭特設ページ

軽食(スウェーデン料理の数々)
軽食

お酒(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク等)
お酒

感想

北欧を知っている人々から語られる北欧のお話は、初めて耳にすることばかりで、たいへん興味深かったです。
北欧と聞いて、フィヨルドや森林や湖などの自然の景色しか浮かびませんでしたが、料理やお酒、絵画、音楽、劇などなど、文化面には全く関心をもっていなかったことに気づかされた貴重な体験でした。(『宇宙樹』 北欧文化協会創立60周年記念特別号も読んでみます。)

特に軽食・お酒は大変おいしかったです。
(今回は、このために参加したようなものです。なぜならば、発表内容が理解できなくても、料理を食べることは楽しめる!!)

初めて口にするスウェーデン料理でした。ヤンソンスフレステルセは、大変おいしく、お腹にたまる料理でした。
また、北欧のお酒がどんなものか想像できないなどと思ってましたが、大変寒い土地なので当然ながら強いものばかりでした。


参加するならすべて参加すべしと思い、懇親会にも参加しましたが、こちらも大変楽しい体験でした。
「きっと文学や文化人類分野のアカデミックな人たちばかりで会話ができず、一人ぼっちかな」などと思ってましたが、たまたま同席者が理工系の方だったので、気楽に会話ができました。

懇親会で一番印象に残ったことは、「ソフィーの世界」を読んでノルウェーに興味を持って、ノルウェーのサッカーチームを好きになって、そのチームの試合をみにノルウェーに行った、という方がいて、「ノルウェーに行くにそんなルートがあるのか!」とおどろいたことでした。
(私は「ソフィーの世界」は読んだけど、そこまで興味をもちませんでした)


今回の夏至祭は、例会(9月~6月)を実施していない7・8月にイベントを行う、北欧文化協会で初めての試みだったそうです。
この試みのおかげで私は北欧について、いろいろと話を聞き、料理・お酒を食すという体験ができたので本当によかったです。


経緯

最近、おもしろい勉強会やイベントがないものかと、「こくちーず」の情報を観測していて、たまたま「2012年夏至祭」がひっかかって、知ったのがきっかけでした。

「北欧って全然知らないから知ってみるか」と「北欧のお酒のみたい」という理由で参加しました。
あとは、IT系の勉強会とかは参加していたので、それとは全然雰囲気の違うイベントに参加してみるのも、変わった体験ができるかなという期待感もありました。

北欧への興味
・なぜか「世界民族音楽大集成 ノルウェーの音楽」のCDを持っていた
・愛用のWebブラウザがOperaである(Opera Software ASA
ヴァイキングの話のヴィンランド・サガ』(幸村誠は好き。


内容

以下は、夏至祭の発表内容のメモです。知らないことが多いので、間違ったことを書いているかもしれません。

第一部 北欧文化協会と夏至祭

北欧文化協会の若手の富田しおりさんが、最も早くから協会で活躍してきた二人の理事(橘久雄さん、磯野悦子さん)に活躍していた当時のお話を聞くという形式での進行でした。
協会のアーカイブの「1963年12月8日のルシア祭」の写真をスクリーンで見ながら、当時を振り返ってお話。
協会のアーカイブの「1996年3月3日 外務大臣表彰祝賀パーティー」の写真をスクリーンで見ながら、当時を振り返ってお話。
・スウェーデンで夏に大人がぽけーっとしている光景
→ 最初はなにをやっているかと思っていた
→ 何年も暮らすと、陽の光を浴びる貴重な時間だとわかる
→ 太陽が夕暮れくらいの高さにしかのぼらず、1日中うす暗い日が何日も続く
・スライドによる現在の研究内容(ホイスコーレ)の発表

第ニ部 作品に描かれた北欧の夏

* 岡本健志さん

夏至祭の概論として、スウェーデン・デンマーク・ノルウェーの夏至祭の違いについての発表でした。
・夏至祭でメイポールを立てる(スウェーデン) / たき火をする(ノルウェー、デンマーク)
・夏至祭といえば→ ゲーム
→ ダンス
→ たき火
→ 花冠
→ 魔女(←キリスト教で追加)
・ある地域の夏至祭 → 子供の擬似結婚式(再生、新生を意味する)
・ニッセ・トムテ → 日本でいう座敷童みたいなもの
・トロムソの協会 → 魔女が集まる(ドイツのブロッケン山)

感想など
・概論という体でいろいろなお話がでてきましたが、わからないことばかりでした。
・メモの大半が意味不明なことばで何の話だったのかがわからない状態でした。言葉を正しく聞き取れずメモしてた言葉が多かったらしく、メモの言葉をそのままググっても、関連ありそうな情報がひっかからなかった。。。orz

* 倉林 祥子さん

スウェーデン人画家の作品を通して夏至について語る発表でした。
・スウェーデン人画家カール・ラーションの夏至に関する絵の話を・・・できませんでした
→ 夏至に関する絵は描いていないことが判明
・カール・ラーションの他の絵画の紹介

感想など
・夏至に関する絵を描いていなかったら、夏至のネタで発表できなかったというオチは大変予想外でした。きっと発表者もそうだったのでしょうが。。。。

* 北川美由季さん

ムーミンの夏至の日のお話『ムーミン谷の夏まつり』についての発表でした。
・ムーミン谷の夏祭り
→ ムーミン谷が洪水におそれわて、ムーミン一家が離れ離れになる
→ 離れ離れになったそれぞれに不思議な出来事がおきる
→ 夏至のふしぎな力がはたらく
→ 一家が合流してよかったね

感想とか
・ムーミンは、お話の存在は知っているけれど、きちんと読んだことがないので、実はどんな話が展開されているのかを全く知らないです。
・ムーミン谷の夏まつりの発表を聞いて、「とても不思議すぎて意味わかんないよ」と思ってしまいました。
・ムーミンは読んでみようと思いました。

* 成川岳大さん

ヴァイキングと夏至についての発表でした。
ちょうど、お酒がまわってきて意識が朦朧としていたタイミングだったので、メモもなく内容もほとんど覚えていません。。。。orz

* 清水謙さん

第二次大戦中の夏至の時期にスウェーデンで起きた、中立についての危機の発表でした。
・En Svensk Tiger (スヴェンスク ティガー)
→ Tigerは沈黙の意味
→ 中立である
・バルバロッサ作戦
→ ドイツのソ連侵攻
→ ドイツからスウェーデンに、軍隊を通過させるようにとの要求
・中立をどう保つのか?
・夏至なのに祝える状態にない
・国王の言葉
→ 国を戦火に巻き込むわけにはいかないという想い
・軍隊の通過を許可する
→ これ以上の譲歩はしない。

感想など
・夏至祭や絵画、物語などの文化的な内容のなかで、二次大戦中のスウェーデンの政治的な話で異彩を放ってました。
・大変おもしろい内容でした。

* 鎌倉博史さん

「ニッケルハルパ」という民族楽器と夏至祭について、写真や演奏を交えながらの発表でした。
・ニッケルハルパ。スウェーデンのウップランド地方の楽器。
→ メーカはなく、職人による手作り
・スウェーデンの音楽
→ ほとんどが踊りのための音楽
→ 行進曲もある。夏至祭のメイポールを運ぶときの曲
・長い冬。春のよろこび、特別な感情

・演奏1:ハンボ(ベルばらで流れていた曲だそうです。)
・演奏2:・・・・(曲名わすれた。スウェーデンでの定番曲で、スウェーデン人は必ず歌うらしい。)

感想など
・演奏を交えての楽しい発表でした。
・2つ目の演奏では、何名かの方が歌っていました。「えっ、なんでみんな歌わないの??」と言っていた方がいましたが、私は初めて聞く曲で歌いようがなかったです。ただ、知っている人にとっては、歌って当然の定番曲なのだということはわかりました。曲名は忘れましたが。。。。。

* 毛利まこさん

北欧文化協会の創設者の小野寺百合子さんの夏至に関するエッセイの朗読と「令嬢ジェリー」のクライマックスシーンの台詞のリーディングでした。
・ストリイトベルイ
・「令嬢ジュリー」

感想など
・とてもよい声でのエッセイ朗読でした。
・台詞のリーディングもすばらしかったです。スクリーンに「令嬢ジュリー」の舞台写真のスライドショーが流れていたので、情景を想像しながら聞きました。


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